ON と OFF を考える

年の瀬が迫った昨年のある日に、ご縁のある相撲部屋の餅つきに招かれました。
普段は緊迫した空気が支配する稽古場も万来のお客様を迎え、にぎやかな声に包まれていました。


稽古場中央の土俵には大きな臼が置かれ、力士たちの威勢のよい掛け声と太い腕から振り下ろされる杵の力強い音とともに、大きな2つの俵に詰まった米が次々と艶やかな餅に変わっていきます。
力士たちもこの日だけは無礼講。元大横綱の親方も、現役の関脇も、そして餅取り粉を塗られて真っ白な顔になってしまった幕下たちも皆笑顔で行き来し、居合わせた人々の笑いを誘っています。


しかし、年が明けて初場所の土俵に上がる時、その表情は勝負師のものに一変します。立会いに見せる瞬発力と、350年間にわたり継承されてきた様式に則った精密な技の数々は日頃の鍛錬の賜物です。


私たちイーストビューアルファのスタッフは力士になることはできませんが、ビジネスというフィールドでの OFFタイムの恒常的なトレーニングと、そこで出会う様々な“体験”を理論化・体系化することにより“経験値”に進化させる力を養い、本番での瞬発力と持続力を持って2006年を戦い抜こうと思います。

勿論、創立当時からのテーマは今年も変わることはありません。


より速く、 そして緻密に。 


2006年、今年もクライアントの“ON”の時間にプラスαの存在であり続けたいと思います。

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2006年 1月1日
株式会社 イーストビューアルファ