少し古い話になりますが、「北の国から」の脚本家である倉本聰さんが主宰するシナリオライター養成のための富良野塾での講義で塾生に生活必需品を挙げさせました。
１位：水、２位：火、３位：ナイフ、４位：食い物。。。
北海道の大自然と共生している環境ですから予測できる答えとも云えますが40名の回答者の中で３名が「ヒト」と書いたそうです。人間一人じゃ絶対生きていかれない。誰かがそばにいないと困る。 故に「ヒト」だと。 ちょっと考えさせられる答えです。

時と場所が変わっても同じような答えが返ってきます。
「生きるために必要なものは水や空気や食べ物だけではありません。共に生きる人が必要なんです。」祖国を離れて避難生活を送るウクライナの女性の言葉です。過酷な日々に耐える言葉に人とのつながりの大切さが表れています。

私たち人間は一人では生きていけないことは誰もが分かっています。
しかし、昨年はヒトを疎かにした行為がたくさん見受けられました。家庭でも、学校でも社会でも、その中心にヒトがいることを考えれば良識を逸脱したハラスメント行為や市民を犠牲にする戦争などは起きなかったと思います。

ヒトを大切にすることでコミュニティは成長し結果として幸せや繁栄をもたらします。できていたようで、実はできていなかったことを今一度考えながら、
新しい年をスタートさせます。